2008年2月25日月曜日

[074] 高野昌昭 - しずくたち


Masaaki Takano - Shizukutachi

Label: Miyanaga Records
Catalog#: SS-4141
Format: Vinyl, LP, Clear Vinyl
Country: Japan
Released: 1978
DISCOGS

A1 しずくたち

B1 しずくたち

50年代初頭に演劇などの舞台音響の制作者・技術者としてキャリアをスタート、自然音を集めたレコードを発表し、1980年より自然素材を使った音具によるコンサートを行った音響効果の功労者、故・高野昌昭。音効仕事で精神的に衰弱したある日、標高2,000メートルを超える山に登った氏は、音を起てずに佇む大きな石にマイクを向け、石・大自然・地球と対話をしているような言わば天啓を受けたことを機に、自然音の世界で活動を始めたといいます。本盤は、その山中で崖の影の小さな窪みに見たしずくの誕生(氏曰く「大自然の赤ん坊」)に感化され、その爽やかで純朴な音との出会いの感動を再現しようと試みたスタジオ録音作品。若竹の節に穴を開けて、常時水滴となるように仕掛けた自作音具を用いて録音されていて、滴る水の音のみが収められたシンプルな作品ですが、その一音一音にインパクトのある響きの楽しさがあります。本作発表後、高野氏は音と戯れながら音楽以前の音/音が生まれる瞬間を共有する「音あそびの会」を主宰。


このレコードの内容の一部はCDで聴くことができる。『おんこうくん 2000 プレミアム(※)』という音効用音源を収めた2枚組CDのディスク1のトラック10と11が本レコードからの抜粋である。このディスク1の音は全て高野さんによって制作されたもので、最後のトラックは2分32秒の音源で「安保」と題されている。総理官邸のそばで安保闘争のデモ隊の様子を高野さんが録音したものである。音効の音源の最後に何故この録音を配したのだろう?高野さんは1944年に海軍航空隊に入隊し、特攻隊要員として終戦を迎えたという。 - musicircus 今年の10枚2007年原田正夫(月光茶房)より抜粋 


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日本水琴窟フォーラム 水琴窟関連書籍
新機関誌 水琴窟 創刊号: 高野昌昭 - 私の音生活 (2007) 
卓上音具しずくたち (高野昌昭 作)

2008年2月9日土曜日

[046] 広瀬豊 - NOVA


Label: Misawa Home
Series: Soundscape
Catalog#: C32SD-2
Format: CD, Album
Country: Japan
Released: 1986
DISCOGS

1 Nova 10:45

2 Slow Sky 6:28
3 In The Afternoon 8:17
4 Taiko 7:24
5 Humming The Sea 5:10
6 Through The Windows 3:55
7 Epilogue 7:39

ミサワホーム総合研究所が1985年から取り組み始めたサウンドスケープ・デザイン活動の一環として、全7作にわたって制作された環境音楽シリーズの一枚。騒音や室内音響などに配慮し、トータルで心地よい住まいを実現しようとした同所サウンドデザイン室の塩川博義らにより企画された、実用を目的とした作品です。シリーズ2作目として86年にリリースされた本作「新星」の作曲者は、松本ピレネービルの画廊やNHKラジオ番組の音楽を担当していた広瀬豊。川のせせらぎ、鳥の囀り、蝉や鈴虫の鳴き声、シンセサイザーの自動演奏がアトランダムに交わり、日本人の懐旧の情を喚び起すような静かな風景を描く、イーノを通じて見直された「家具の音楽」の発展型。ミサワ・ブランドとして提案する上質な住まいに「音のインテリア」を設えるための音楽ソフトからの企画は、住宅メーカーでは当時でも珍しい、画期的な試みであったと思います。


自然音のつぶやきと旋律が、やさしく記憶のページをめくり、ふるさとの風をはこぶ──。暮らしに溶け込む新しい環境音楽「サウンド・スケープ」。こころよい音の響きを暮らしの仲間に入れてみて下さい。いま、「音のインテリア」とも呼べる住まい演出の提案です。(帯より)


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